植物の初期育成を助ける為、苗を植えたり種をまく時に
事前に土に混ぜたり、埋めたりする肥料を「元肥(もとごえ)」といいます。
すぐ肥料効果を期待する目的ではないため、
有機系肥料をベースとした遅効性の肥料か、緩効性肥料を使用します。
春の育成を助ける目的で、植物が活動を始める2~3月に効き目がでるように、
休眠期に与える肥料を「寒肥(かんごえ)」といいます。
前年の12月~1月頃に遅効性の有機肥料(油かす・骨粉・魚粉)を施すのが効果的です。
木の根元ではなく、樹冠の下あたりに肥料をまくことで、うまく吸収させることができます。
穴を掘るスぺースが無い場合は、地表にばら撒くだけでも効果があります。
植物の育成に応じて必要な養分を追加で与えることを「追肥(ついひ・おいごえ)」といいます。
すぐに効果を期待するため、即効性のある液体肥料や化成肥料を使用します。
一般の庭木や花木は、年に一度の寒肥だけで十分ですが、
果樹などは、収穫直後に樹勢を回復させるために追肥を行います。
また、花木でも花後の樹勢の低下が心配される場合は追肥を施します。
果樹収穫後、花後に与える肥料を「お礼肥」、
春に良い芽を出させるために与える肥料を「芽出し肥」といいます。
なお、鉢土の上に置く肥料のことを「置肥(おきごえ)」といい、
置肥に関しては、効果の持続する緩効性肥料が適しています。